プロフィール
芝山 千紘/パーカッション
横浜市出身。母親の勧めで幼稚園の時にチェンバロ、バレエ、小学校2年生の時にピアノを習い始める。小学校5年生の音楽クラスでマリンバに出会い本人の意思で個人レッスンを希望。優秀なフロントアンサンブルを持つ事で有名な関東学院マーチングバンドに入り演奏する事に憧れる。一度公立中学校に入学するも、マーチングバンド部入部をめざして 関東学院中学校への編入を決意、編入試験合格を果たし、中学2年2学期から編入。
その後3年間、関東学院マーチングバンドのフロントアンサンブルメンバーとして活動し、ジャパンカップや全国大会を経験し活躍。 01年夏、ミシガン州インターロッケン芸術アカデミー主催のサマーキャンプ参加をきっかけに、16歳で単身渡米、同校に編入学。卒業後、奨学生としてジュリアード音楽院で07年に音楽学士および09年に修士を取得。 現在、ニューヨークを拠点に現代音楽のエキスパートというだけでなく、独奏、 オーケストラ、室内楽、ブロードウェイミュージカルにおいても精力的に活動している。
2017年3月から役1年間ブロードウェイミュージカルの名作「ミスサイゴン」のパーカッショニストを務め、2016年秋には女優ダイアン・レーン主演の「桜の園」において舞台上ミュージシャンとしてブロードウェイデビューを果たす。2010年と2011年冬、世界的に有名なニューヨークの歴史あるショー、「ラジオシティ・ クリスマススペクタクラー」でパーカッショニストを勤め たほか、2010年夏のメトロポリタンオペラ日本ツアーの「ラ・ボエーム」において舞台上パーカッショニストを勤め、2009年のオペラカンパニー・オブ・ フィラデルフィアと2007年のサンタフェオペラにおいてはタン・ ドゥンによるオペラ”TEA" のアメリカ初演公演でのステージパーカッショニストとして絶賛さ れる。
2009年の夏にはサントリーホール主催の企画「レインボー21」に於いて、ニュー・ジュリアード・ アンサンブルの唯一の日本人メンバーとしてニューヨークから来日 。そのサントリー・ ブルーローズでの公演が日本デビューとなった。また、ジャンルや形態にとらわれない芸術集団MuSE: Multicultural Sonic Evolution (www.musefriends.org) の創設者の一人として意欲的に活躍。
オーケストラミュージシャンとしては、 メトロポリタンオペラ、マレーシアフィルハーモニー、東京フィルハーモニー交響楽団、ミズーリ州カンザスシティシンフォニー、アラバマ州ハンツビルシンフォニーなどで臨時パーカッショニストとして勤める。現代音楽にも盛んに取り組んでおり、ジャンルを超えたコラボレーションをすることで有名なアラーム・ウィル・サウンド(Alarm Will Sound)やアメリカン・コンテンポラリー・ミュージック・アンサンブル(ACME)とも頻繁に演奏している。
教師としても、個人レッスンや、 ディラークエール音楽学校の講師として毎夏行われるサマーミュージックインスティチュートで教えている。2009年、2010年夏にはジュリアード音楽院で行われるジュリアード・サマー・ パーカッション・セミナーでアンサンブルのコーチを勤め、 世界中から集まる優秀な高校生の指導に当たった。
また、ジュリアード在学中、知人の推薦で日本にいる時から憧れだったDCI (Drum Corps International)にGlassmen Drum and Bugle Corpsのティンパニストとしての参加を依頼され、04年と05年の夏をアメリカ中を旅して過ごし、同年ともファイナルに出場。05年には、団体でも毎年3人にしか与えられない奨学金を授与され、DCE(Drum Corps Europe)ツアーへも参加し、フランス、イギリス、ホーランド、ブルッセルでも演奏。その経験を評価され、10年から静岡県立富士東高校マーチングバンドや陵北マーキュリーウインズ、母校の関東学院マーチングバンドなど、日本のマーチング団体のピットアレンジや指導も始め、同校の全国大会出場に貢献する。
D.ドラックマン、M.ローテン、G.ズーバー、J.ペレイア、 R.コーロフ、J.アルフィエリ、K.アレオ、 岡田眞理子、藤本隆文各氏に師事。